朝起きた瞬間に「今日はもう会社へ行けない」と感じ、始業時刻までほとんど時間がない状態で退職代行を探す方もいます。当日の朝でも依頼はできますが、焦ったまま申込みを進めると勤務先の電話番号や雇用形態を間違え、確認に時間がかかることがあります。ここでは、出勤前に何を優先して確認するか、会社への連絡はいつ行われるのか、その後に何をするのかを順番に説明します。
出勤前に最初に確認すること
当日の朝は「退職理由をきれいにまとめる」ことより、会社へ連絡するために必要な事実をそろえる方が優先です。まず次の5点を確認してください。
- 今日の始業時刻
- 勤務先の正式名称・電話番号
- 雇用形態
- 本人が本日出勤しない意思
- 希望する退職日
退職理由については、「人間関係」「仕事内容」「体調面」「転職」など細かく説明したくない場合もあります。本人が会社へどこまで伝えてよいかを依頼時に決めておきましょう。無理に詳細な理由を作る必要はありません。
すぐに用意したい勤務先情報
勤務先情報は、雇用契約書、給与明細、社員向けアプリ、勤務シフト表、会社の公式サイトなどから確認できます。店舗勤務の場合は、本社代表電話より店舗へ直接連絡した方が早いケースもあれば、人事・総務が窓口になるケースもあります。分かる範囲で複数の連絡先を準備してください。
- 会社・法人の正式名称
- 店舗名・事業所名
- 代表電話・店舗電話・人事電話
- 所属部署
- 直属上司または責任者名
- 社員番号・スタッフ番号
派遣社員の場合、普段出勤している派遣先ではなく、雇用契約を結んでいる派遣元会社が雇用主です。派遣元と派遣先の両方の情報を用意してください。詳しくは派遣社員の退職代行は誰に連絡する?で解説しています。
始業前の会社連絡に間に合わない場合
始業5分前など、依頼から会社への初回連絡まで十分な時間がないこともあります。その場合でも「何時から勤務予定なのか」を最初に伝えてください。受付完了だけで勤務先への連絡が終わったことにはならないため、担当者から会社への連絡予定時間を確認することが重要です。
また、依頼完了後に勤務先から本人へ着信・LINE・SMSが届くことがあります。NEXT FINEでは、勤務先へ電話する前に、会社から連絡が来た場合の対応方法を事前に案内します。着信やメッセージは削除せず、必要に応じて内容を共有してください。
当日の朝は何時に会社へ連絡する?
NEXT FINEでは、必要情報の確認と決済が8時までに完了した場合は8時30分〜10時頃、9時までの場合は10時〜12時頃を初回連絡の目安としています。勤務先の営業時間や責任者の出勤時間によって、実際の接続時間は変わることがあります。
早朝5時に依頼したからといって、勤務先が営業していない時間帯に無理に電話するわけではありません。24時間受付と、会社へ連絡する時間は別です。深夜・早朝の流れは24時間受付の退職代行とは?も参考にしてください。
会社への連絡後に本人が行うこと
会社への初回連絡が終わったら、まず回答内容を確認します。典型的には次の内容が出てきます。
- 会社が確認した退職日
- 今後の出勤の取扱い
- 有給休暇の残日数・取得可否
- 退職届の提出方法
- 制服や鍵など貸与物の返却方法
- 会社に残っている私物の返却方法
- 必要書類の発送予定
会社と条件面で意見が分かれる場合には、その内容を本人へ確認したうえで交渉に進みます。本人が事前に「この日までなら退職日を変更できる」「有給は全日取得したい」など優先順位を決めておくと、やり取りが進みやすくなります。
有給休暇を使いたい場合
「今日から出勤せず、有給休暇を使って退職したい」という希望は珍しくありません。まず会社側の有給残日数を確認し、本人の認識と一致しているかを見ます。退職日までに何日取得できるかは、残日数と所定労働日によって変わります。
厚生労働省の労働局は、退職予定者について退職日以降へ年次有給休暇の時季を変更できない旨を説明しています。会社から「退職前の有給は認めない」と回答された場合は、その理由を確認し、交渉が必要であれば所定の手続き後に提携労働組合が対応します。
朝の依頼でも貸与品・私物は忘れずに
出勤しないことばかりに意識が向くと、会社の鍵や社員証を自宅に持っていることを忘れがちです。次のようなものがないか確認してください。
- 社員証・入館証・名札
- 会社・店舗の鍵
- 制服・作業着
- 会社支給PC・スマートフォン・タブレット
- 社用車の鍵・ETCカード・ガソリンカード
- 紙のマニュアルや顧客情報など会社資料
逆に、ロッカーやデスクに私物を残している場合は、何が残っているか具体的に伝えます。郵送・着払いなど非対面で返却できるかを確認することで、本人が会社へ取りに行かずに済むケースがあります。
当日の朝の依頼でよくある質問
始業時刻を過ぎてからでも依頼できますか?
依頼は可能です。すでに勤務時間に入っている場合は、その事実と会社から連絡が来ているかを担当者へ伝えてください。
会社から「無断欠勤です」と言われたらどうなりますか?
勤務先の取扱いを確認し、退職日や有給休暇と合わせて整理します。会社からの主張はそのまま放置せず、具体的な理由・処理内容を確認することが重要です。
制服が会社に置いたままでも大丈夫ですか?
会社の貸与品なのか本人の私物なのかを確認します。会社内にある貸与品については返却不要の場合もありますが、勤務先の指示を確認してください。
朝の依頼を時間順に整理するとどうなる?
例えば7時に起きて9時始業の場合、まず7時台にLINE追加と必要情報の入力を進め、勤務先名・始業時刻・雇用形態・希望退職日を送ります。その後、支払いと内容確認を終え、会社への連絡予定を確認します。会社へ連絡する前に本人へ事前案内が届いたら、それ以降は勤務先へ自分から先回りして連絡せず、会社からの着信やメッセージを確認できる状態にします。
一方、8時55分に9時始業だと気づいたような場合は、始業前に会社との通話が成立することを前提にせず、「すでに始業直前である」と最初に伝えることが重要です。受付・本人確認・支払い・会社への連絡にはそれぞれ必要な時間があるためです。
職場の種類によって連絡先が違うこともある
オフィス勤務では人事・総務、飲食店や小売店では店舗責任者、工場では現場責任者や人事、派遣社員では派遣元担当者など、最初に連絡すべき窓口は勤務形態によって変わります。普段使っている現場の番号しか分からなくても、会社名と所属が分かれば確認できる場合があります。
複数店舗を運営する会社では、「店舗へ退職連絡をしたが、本社人事へも連絡が必要」ということもあります。最初の電話だけで終了と決めつけず、正式な退職手続きを担当する部署を確認します。
朝の勢いだけで決めず、最低限確認したいこと
強いストレスを感じている朝は「もう全部どうでもいい」と思いやすいですが、会社の鍵、PC、法人カードなどを持っていないかだけは確認してください。また、給与の振込口座や住所が会社登録情報と変わっている場合、退職書類の送付先にも影響します。申込み前の数分で確認しておくと、その後の手続きが大きく楽になります。
参考にした公的情報
制度や手続きは勤務先・雇用形態・個別事情で変わるため、以下の公的情報も確認してください。